秋冬にぎゅっと蓄えたエネルギーが、香り、旨み、甘みの頂点に達する。これぞ「新茶」ならではの醍醐味です。
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特集「新茶のレクチャー。」目次
江戸時代から季節の旬の走り、最初に出まわる食材は「初物」と呼ばれる縁起物。よく知られることわざ「初物七十五日」は、食べると寿命が75日延びるという意味で、好まれてきました。
新茶もまさに「初物」で、その年最初に芽吹いた新芽だけで作られた「初摘み」のお茶のこと。春の息吹に満ちた爽やかな香りと味わいや高い栄養価など、「旬のお茶」だけが持つ魅力にあふれています。
生命力が強いチャの木は葉を摘んだ後も次々に新芽が伸びるため、1年間で2回から4回の収穫時期を迎えます。
新芽は日が経つにつれて硬化していくため、丹精込めて育て守り続けてきた茶葉を、その年の気候や成長具合を見極めて摘採のタイミングを計るのが作り手の腕の見せどころ。お茶農家にとって「初摘み」は、1年間の集大成ともいえる特別な作業でもあるのです。
今はまさに、年に一度の新茶の季節。作り手の思いや新芽で覆われた茶畑の風景に思いを馳せ、「初物」の魅力を存分に楽しんでみてはいかがでしょう。
新茶の醍醐味01 若葉の清々しい香り
新茶の最大の特徴は、若葉の爽やかな香り。特有のフレッシュな香りには新茶に特に多く含まれる「緑の香り」成分も存在します。また、お茶の葉は、気温が上がると繊維が増えて硬くなっていきますが、新芽は繊維が少なくとても柔らか。葉の柔らかさも、お茶の香りを左右する大きな要素です。気温の上昇とともに葉は硬くなり、硬葉臭(こわばしゅう)と呼ばれるネガティブな香りが出てくるので二番茶、三番茶は、強めに焙煎するなどして硬葉臭を感じにくくする加工をしますが、一番摘みの新茶は硬葉臭がないので、新鮮な若葉の香りそのものを楽しむことができるのです。
新茶の醍醐味02 ぎゅっと濃厚な旨み
新茶には、テアニンやグルタミン酸などの旨み成分が二番茶よりも多く含まれるといわれます。これは冬の間、茶樹の成長を止めてたっぷりと蓄えた栄養分が新芽に凝縮するため。冬から栄養を蓄え、ゆっくり成長したチャの木の初摘み茶葉には、旨み・甘みの成分であるアミノ酸が多い傾向にあるため、おいしさ成分もぎゅっと濃厚なのです。
新茶の醍醐味03 旬ならではの鮮度感
現代のような貯蔵技術がなかった時代には、新茶ならではのフレッシュな香りは長持ちしませんでした。風味が変わる前の若々しい新茶の魅力は「今」しか味わえない!そんな強い思いから、人々は昔から新茶を縁起物として大切にしてきたのかもしれません。現代においても新茶は鮮度が命。手に入れたら、できるだけ早く飲み切るのがおすすめです。
ルピシアの日本新茶2024
新茶シーズンがいよいよ本番を迎えます。
若葉の生命力あふれる新茶が味わえるのは一年で今だけ。
この季節だけの一杯をお楽しみください。
日々の暮らしの中で手軽に味わうティーバッグのお茶もおすすめです。
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