おうちで描く抹茶アート

抹茶のキャンバスに、その時の気分にぴったりの文字や絵を描いてみましょう。自由に大胆に描くのが抹茶アートの真骨頂。失敗してもご心配なく。さっと消せば、また元のキャンバスに戻ります。つかの間の芸術家気分を味わったら、後はゆっくりと、抹茶のキャンバスに揺らぐアートを鑑賞しながら、お茶の時間を楽しみましょう。おもてなしのサプライズにもおすすめです。

監修・指導 葛岡正明 描き屋 工山


監修・指導


葛岡正明

描き屋 工山

くずおか まさあき / 1962年札幌生まれ。幼少時から書に親しみ、墨象書家石山秀柏氏、書家小比賀秋嶺氏に師事。大学卒業後、4年間の中学校教諭を経て上京、グラフィックデザイナーとして勤務。1994年、有限会社 工山・クザアンを設立、商業書道をメインに制作活動を行う。茶道にも造詣が深く、書と茶を交えた個展、ワークショップなどを定期的に開催中。

抹茶アートの描き方

◎お茶を点てる〜 キャンバスをつくる

[ 用意するもの:抹茶、茶碗、茶筅 ]

・お湯を沸かして80℃くらいに冷ましておきます。
・茶碗にお湯を張り、茶碗を温めておきます。この時、お湯を張った器に茶筅を入れてすすいでおきましょう。
・茶碗のお湯を捨て、よく水気を拭き取ります。
・抹茶(約2g )を茶碗に入れます。
・お湯(約60㎖)を入れ、茶筅を上下に振るように、泡が細かく立つように小気味よくかき混ぜ、表面を平らにします。

【ポイント】
抹茶アートの基本は、描きやすいキャンバスづくり。いかに細かな泡を点てるかで、抹茶絵の具ののりが変わってきます。

◎抹茶絵の具をつくる

[ 用意するもの:抹茶、小皿、菓子楊枝 ]

・小皿に、抹茶約3g 、お湯約15㎖を入れて、菓子楊枝などでよく練ります。菓子楊枝は、描く時にも、筆として使用します。マドラーや割り箸などでも代用できますが、器に傷をつけない木製のものをおすすめします。

【ポイント】
マッチャウェイ」を使えば、1スティックに、お湯約7㎖で、抹茶絵の具が出来上がり便利です。

文字を描いてみる

◎好きな文字を描いて筆捌きの基本を知る

まずは自分の好きな文字を描いてみましょう。筆には、抹茶絵の具を溶いた菓子楊枝を使います。

【ポイント】
まず、描く前に知っておきたいことは「線は交差できない」ということ。例えば、十文字を描こうと縦線を描き、そこに横線を加えると、泡の上の縦線は、その筆の進む方に引っ張られて、くの字に曲がってしまうのです。 
文字を描く時は、交差する点を、それぞれの線が交差しないように、切り分けて描く必要があります。

絵を描いてみる

◎まずはシンプルに点と線を組み合わせて

まずはシンプルな「梅」を描いてみましょう。季節を語る上で欠かせない人気のモチーフです。
 
【ポイント】
菓子楊枝を立てたり寝かせたり、抹茶絵の具の量を変えてみたり、線や点が、泡のキャンバスにどのように描けるか、試してみましょう。
また、絵を描く場合は、「線は交差できない」ことを逆に利用して、流れるような線を表現することもできます。ラテアートではお馴染みのテクニックですね。

※掲載した抹茶の点て方は、茶道の点て方とは多少異なり、抹茶を手軽に楽しむために簡略化した方法です。
※抹茶絵の具を練る材料の分量は目安です。描きやすい濃度に調整してお試しください。

ステンシルで描く

◎文字や絵の型をつくれば同じ図柄を描けます

泡立てたキャンバスに、抹茶の粉を振りかけて描く方法です。厚紙などに、描きたい文字や絵柄をくり抜いて上から抹茶の粉を振ると、その部分だけが泡立てた抹茶の表面に付くという仕掛けです。一度型をつくれば、何度でも同じ絵柄が描けます。

[ 用意するもの:抹茶、器、型紙、ふるい ]


◎型紙をつくる
・ステンシルの型紙は紙製やアクリル製など、今日では様々な素材のものが市販されていますが、今回はルピシアのオリジナル型紙を使って、ルピシアグッズでもお馴染みの「茶葉」を描いてみましょう。下記からダウンロードして、印刷して使用してください。

≫ ステンシル用 オリジナル型紙のダウンロードはこちら

◎「抹茶・オ・レ」を使う
・ここでは抹茶の代わりに、「抹茶・オ・レ」を使います。牛乳を注いで電子レンジで温めるだけ。その上に、ミルクフォーマーを使ってよく泡立てたミルクをゆっくり注げば、抹茶色が映える白いキャンバスの出来上がりです。

◎型紙を置く
・型紙を当てる時は、型紙が泡に触れないように注意してください。
※型紙の使い方の詳細はダウンロードした型紙の注意書きをご覧ください。

◎ふるいを使って抹茶をふるう
・一気にふるわず少しずつ、泡の面が見えなくなるまで抹茶をふるいます。


【ポイント】
ここでも大切なのは、抹茶の粉が定着しやすいキャンバスづくり。泡の細かさによって、仕上がりの見え方が変わってきます。抹茶の代わりに「マッチャウェイ」も使用できます。

いざ、ルピシア デザインチームも挑戦!

日頃、パッケージや店頭ディスプレイなどをデザインしているデザインチームも、抹茶アートにトライしてみました。
普段使っているパソコンのようにはいかない様子。でもパソコンではつくれない、あたたかさに溢れていませんか?


抹茶アートで使用したアイテム

毎日のくらしで
楽しめる気軽な抹茶。
おまっちゃ

電子レンジで手軽に作れる
抹茶のミルクティー。
抹茶・オ・レ プレーン

水でも溶けて、本格抹茶の
出来上がり。
マッチャウェイ プレーン

抹茶 Matcha

ルピシアでは、茶筅で点てる本格的な抹茶はもちろん、お湯だけで簡単にいれられる抹茶まで、毎日の暮らしの中で、気軽に「抹茶」を楽しめる商品をご用意しています。

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