自宅で過ごす時間が長くなった今、「家飲み」の機会も多くなりました。普段からお酒をたしなむ方も、好きだけど弱いという方も、みんなで一緒に家飲みを楽しめるよう、お茶専門店スタッフならではの発想でお茶×お酒の自由な楽しみ方を研究しました。「お茶割」を最大限に楽しむポイントとは?
お茶割するならお茶は濃いめに
お茶割といえば、緑茶ハイや烏龍茶ハイが定番ですよね。食事にも合わせやすいからか、性別年齢を問わず人気が高まっているみたいです。
私は家でよく緑茶ハイを飲んでいます。お茶でお酒を割るだけでシンプルに作れるのが良いところ。つい最近も〈抹茶黒豆玄米茶〉の焼酎割を飲みました。お茶は水出ししておくのですが、茶葉の量は通常の2倍くらいがおすすめです。お酒はお茶に比べ風味が強いものが多く、合わせた時にちょうど良くなるよう、お茶は濃いめが基本。
玄米茶と麦焼酎のペアリング、いいですね。焼酎の原料は麦、米、芋とあるけど、焼酎とお茶それぞれの原料や製法に注目してみるのも、なかなかツウな楽しみ方。深蒸し系の煎茶なら芋焼酎にすれば、お互いにまったりとした甘みがあって、合うと思います。ほのかに香ばしい米焼酎には、火入れの香ばしさがある焙じ茶を合わせるといいですね。
お手軽レシピがおいしいの味方
疲れて帰ってきた日、とりあえずプシュッと一杯やりたい時に、お茶をいれてアレンジするのはハードルが高く感じる時もありますよね。おいしいお酒が飲みたいけど、できることなら、なるべく手軽に作れる方がいい。そういう時こそ、粉末タイプのお茶〈バトン〉がぴったりだということに気が付きました。お酒に溶かすだけなのでとっても手軽です!
私も、ときどき作っています。〈バトン〉を大さじ1杯の水で先に溶いておいて、あとはお酒と混ぜるだけ。あっという間にできるのが良かった。普段飲んでいる缶ビールやハイボールが、一瞬でお店の味に変わるから、手軽なのにちょっとリッチな感じも楽しめる。
〈バトン〉はフレーバーが付いているので、そこも面白いね。ビールとアップルでシードルのような飲みやすさになったり、ハイボールとアールグレイで香りのキレが格段にアップしたり。初めてお茶割にチャレンジする人にもおすすめしたいです。
ちょい足しでみんなで楽しむ
私お酒は好きだし、よく飲んでいますが、あまり強くはないんです。だから、お酒に強い人と飲んでいる時は、途中からアルコール弱めのものを選んだり、ノンアルコールに変えるようにしています。「お酒弱い人あるある」じゃないかな。
お酒に強い人も弱い人も、一緒にその場を楽しみたいですよね。お茶に後からお酒を足すレシピなら、それぞれが好みのアルコール量に調整できるので、やっぱりお茶割ってそういう点でもいいですね。
少しカクテルっぽく楽しむなら、ホットティーにラム酒のちょい足しもおすすめですよ。以前にお茶の開発担当者に教えてもらったレシピなんですが、ホットの烏龍茶にりんごジャムを少し溶いて、そこにラム酒を少し垂らすのが、すごくおいしかったのを覚えています。ラム酒の量はお好みで。ホットだとお茶とお酒それぞれの香りがより引き立って、そこでまたお茶割の世界が広がりました。
烏龍茶は味がしっかりしていて、それがまたいいのでしょうね。やっぱり、お茶割をする時は、お茶を濃いめにすること、お茶とお酒の風味を揃えることがポイント。
あとは、手軽に作れること、自分好みに調整できることも、お茶割を最大限に楽しむための大事な要素ですね。
※未成年者の飲酒は法律で禁じられています。お酒は二十歳になってから。
「ルピシアだより2020年9月号」記事内容に関するお詫び
「ルピシアだより2020年9月号」におきまして、「ワインにフルーツティーを漬け込む」といった酒税法に違反する表記がございました。記事内容の確認不足がありましたこと、謹んでお詫び申し上げます。