じめじめと暑くて寝苦しい日本の夏。皆さん、ぐっすり眠れていますか?
本特集では快眠をサポートする上手なお茶の取り入れ方をご紹介します。
お茶は睡眠の敵⁉
特集タイトルを見て、「お茶が睡眠を助ける⁉むしろその逆では?」と思った方も少なくないかもしれません。確かに、カフェインの入った紅茶や緑茶、烏龍茶などの「お茶」は、就寝の3時間前くらいから飲むのを控えた方がよいとされます。
ただ、良質な睡眠は寝る前の行動だけで得られるものではありません。大切なのは、朝起きてから夜寝るまでの生活習慣。一日の中で上手にお茶を楽しみながら、ぐっすり眠ってスッキリ目覚める体づくりを目指しませんか?
カギは体内時計
快眠に向けた第一歩は、毎朝起きる時間を一定にすること。人の体内時計は、朝、太陽の光を浴びるとリセットされ、活動状態に導かれます。脳は光が届いてから14~16時間後に眠気がくるようにコントロールされているので、毎朝起きる時間を一定にすると、夜には自然と眠れるようになるのです。起きたらまずはカーテンを開けて、朝の光を浴びましょう。
朝の眠気覚ましには、温かい緑茶や紅茶がおすすめです。高温のお湯でいれるとカフェインをしっかり引き出せます。特に緑茶には、体内時計を整えるといわれるポリフェノール「エピガロカテキンガレート」も多く含まれているので、朝の一杯に最適です。
よい昼寝のコツ
昼食後、ひどい眠気に襲われたら、思い切って仮眠をとった方が効率的です。20分程度の昼寝は脳のパフォーマンスを高める効果があることから「パワーナップ(power-nap)」と呼ばれ、世界的企業でも積極的に導入されています。
睡眠専門医の坪田聡(つぼたさとる)先生によると、「昼寝で頭がスッキリすると、午後の活動量が増えるので、夜の寝つきもよくなる」といいます。ただ、問題なのは昼寝の仕方。30分以上寝ると深い眠りに入ってしまうので、その前に短時間で起きることが重要です。そこで注目されているのが、昼寝前に飲むお茶の効果。
「お茶のカフェインが効いてくるのは、飲んでから20~30分後。だから昼寝の前に飲むと、ちょうど目覚めたい時間にカフェインの効果が表れて、スッキリ起きることができます」(坪田先生)
香りでリラックス
夜、スムーズに寝つくには、交感神経優位の活動モードから、夕方に向けて副交感神経優位のリラックスモードに体を切り替える必要があります。交感神経は緊張や興奮ですぐに活性化しますが、副交感神経は緩やかにしか働きが上がりません。そのため寝る3時間ほど前から意識的にリラックスを心がけることが大切です。
例えば、いい香りで心を落ち着かせるのもその一つ。おすすめは温かい麦茶や焙じ茶。あの独特のこうばしい香りは、焙煎の過程で生じる「ピラジン」という成分で、脳への鎮静効果が認められています。特に麦茶はノンカフェインなので、寝る直前に飲んでも安心です。
ルピシアには他にも様々なノンカフェインティーがあります。好きな香りのフルーツティーやルイボスをのんびり楽しめば、癒やし効果も抜群!カモミールやローズ、レモンバームなどリラックス効果のあるハーブがブレンドされたお茶もお休み前にぴったりです。
よい睡眠とよい目覚めは表裏一体。その時々に合ったお茶のパワーを活用して、快適なリズムを手に入れましょう。