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ルピシアグループ会長 水口博喜

1954年東京都生まれ。両親は北海道旭川市出身。ソルボンヌ大学に留学、パリで6年間を過ごし、1980年に帰国。中央クーパース・アンド・ライブランド・コンサルティング㈱を経て、1994年に㈱レピシエ(現ルピシア)を設立。2001年代表取締役社長、2016年代表取締役会長就任。2017年に東京からニセコ町に移住。2020年5月から、現職の代表取締役会長兼社長。

うちはお茶屋。世界中の茶葉を仕入れ、ブレンドし焙煎して提供しています。
ところが今、独自の健康野菜茶まで開発し、茶葉栽培の日本北限にも挑んでいるんですよ。
ビールを醸造し、レストランを開業するなど、「食」にも本格的に踏み込みました。
さらに、本社を代官山からニセコに移して、2023年春には本社ビルを竣工します。
ルピシアは今、事業の新たな胎動の中で、大きな変化を楽しんでいるところです。

「遊びをせんとて、生まれける」ってわけですよ。

私はね、面白いことをやりたいんです。何に向かってかというと、何でもいい。こだわってないんです。要するに、面白いことを自分で見つけるのが大事なんでね。でも、食べていくことも大切だから、そうなると商売だなと立ち上げはお茶にしました。当時、日本じゃ、レモンティーとミルクティーしかなかったけど、世界には山ほど種類があったからね。そうやって、これまではお茶中心でした。だけど、その周囲には食品があるわけで、ここ数年はそっちをやりたくなって急激に膨らんでいるんですね。やっぱり、自然を身近に感じながらゆったりと暮らしているんで、精神的に健康になってるね。すると、よく遊ぶようになったし、ポンポンとアイデアが出て来る。これですよ。

興味を持つ、想いを交換する、チャレンジする、楽しいよね。

私は、そうやって、面白いことってやっぱり商売につながるし、そこにチャレンジしていくことって楽しいことなんだろうなと思います。おまけに、小さい企業の強みで決めるのも動くのも早い、ものすごいスピード感がある。つまり、トップと社員の距離が近いんだよね。やっぱり、アイデアって、今浮かんだものを溜めておいてZOOMで発表だなんて遅いでしょ。もっと瞬間的でね。その日のうちに、こんなの思いついたけど、どう思う?っていう耳打ちレベルが頻繁にあるのがいいんですよ。それに、社風っていうのも同様でね。結局、近くにいるからこそ、周りの考え方も分かるし、本音の意見交換もできる。とくに幹部には求めたいなぁ~。だけど、移住してとまでは言わない、まずはニセコが本社だって忘れないでね、というところまでは慮ってほしいですね(笑)。

みんなのエネルギーが集まる。大切なのは愛情。

うちは、みんなでやるんですよ。製品の企画からデザインはもちろん、webの運営もね。中でも、グランマルシェっていう全国を回る大イベントね。最初、外注してたんだけど、見てたら工具一個で組み立てちゃうんで、社内で特訓しましてね。できるようになりました。それに、豪雪地帯での「北限のお茶プロジェクト」の植樹も、希望のお客さまを呼んで、全部社内で行ったんですよ。みんなイキイキ楽しくやるよね。そうやって、元気に働くっていうことを大事にしてますね。そうやってみんなのエネルギーが集まったから、コロナの大変な時にもルピシア会員さまは70万人に増えたし、最高益も出した。結果として、そういう成果も出るんですよ。そこでだね、さあ今度は何をするか。あれも、これも、そしてね(笑)。

そうですね、イキイキやりますっ!

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TOPICS.1

▶いよいよニセコ新本社着工

完成イメージ

2023年春、「ハイブリッド・ワークプレイス」の実現へ、
新本社屋、完成予定。

●ルピシアのニセコ移転は2017年の食品工場の建設に始まる大掛かりな計画で、すでに野菜茶工場、ビール工房が建ち、ニセコ町の山間はさながらルピシア村といった様相を呈し始めています。そして今、いよいよその中心となる新本社の建設がスタートし、完成は2023年春の予定です。

●その本社屋は、中心にオープンな空間を有する円形ドーナツという、きわめてユニークな構造です。主たるねらいは、社員の自由な勤務スタイルを実現する「ハイブリッド・ワークプレイス」。リモートで、あるいは固定デスクを持って、定時で、あるいは自由な時間で働くという多様なワークスタイルの実現を最重視しており、同時に、国内外140を超える店舗や世界のステークホルダーと瞬時につながるネットワーク環境など、最先端のファシリティを備えることになります。

TOPICS.2

▶住まいの充実

完成イメージ

社宅を隣接地に建設し、増設も予定しながら、
暮らしの充実を実現しています。

●ルピシアのニセコには、転勤者向けの社宅が用意されています。移住組に対しても、ニセコが近年の地価高騰でやや住みにくいため、これら社宅の利用を推奨しています。それぞれ独身者、家族向けとタイプも豊富で、工場や本社の近くに建設され今後も増設されるので、暮らしの充実を実現していきます。また、お客様や訪問者向けにロッヂを用意しており、暖炉をはじめ各種施設を充実。ニセコ・リゾートとしての一端を楽しんでもらえるよう工夫しています。