買い付け情報
今年のダージリン ファーストフラッシュは、昨年10月からの雨不足により、渇水期が約5ヵ月間続いたことによる乾燥と、気温の低さ、日照時間不足などがあいまって、例年よりも約2週間遅いシーズンの開始となりました。シーズンの始まりが遅れただけでなく、このような天候不順は一番茶の生育、収穫量にも大きな影響を与えました。また、シーズン後半には、ダージリン地区の一部のエリアが雹（ひょう）に見舞われ、収穫前のお茶も大打撃を受けました。予期せぬ天候不順が重なったことで、収穫期間が大変短くなるなど、稀にみる非常に厳しいシーズンとなりました。
そのような中、ルピシアではバイヤーが直接ダージリンへ赴き、厳しい現状を理解した上で、上質なお茶を厳選して買い付けました。茶園の細部へのこだわりと技術によって生み出された、個性豊かなラインアップをご紹介します。
スペシャルティーとして、「リザヒル茶園 フラワリークローナル」をご紹介します。花のような香りを持つ上質なお茶に出会うことが難しかった今シーズンですが、みずみずしいの香りと高貴な味わいでやわらかな口当たりのお茶に出会うことができました。新芽が艶やかに輝く、名園が作り上げた特別な逸品です。
難しいシーズンの中でも、早い段階で安定した品質が際立ったのは「グームティー茶園」です。中国種を主に生産する「グームティー茶園」のファーストフラッシュは、厳しい作柄の中でも、茶葉本来の持つフルーティーな香り立ちに優しい甘み、グリニッシュな香りがバランス良く調和したお茶に仕上がりました。春の初々しさが感じられるフレッシュな味わいです。
ダージリンの中で最も北に位置する、歴史的にも最古級の茶園「ピュッタボン茶園」からは、茶園の個性が際立つ逸品をご紹介します。生き生きとした鮮やかな果実香、口に含むとふわっと広がる甘みに心が躍ります。春を彩る軽快な風味で豊かな味わいが魅力です。
そして、ダージリンの中でも最大面積を誇る茶園のひとつ「タルボ茶園」からも春摘み紅茶をお届けします。今年の「タルボ茶園」のファーストフラッシュは、花香や甘みはとても穏やかで、爽やかな軽い口当たりが特徴です。程よいグリーンのフレッシュ感のバランスが取れた軽快な風味です。
また、今年は「ダージリン ファーストフラッシュ 2024 ～水出しアイスティー～」の水出し専用ティーバッグをご用意しました。暑さが日に日に増していくこの時期におすすめしたい一品です。旬の春摘み紅茶を手軽に水出しアイスティーでお楽しみください。
他にも「キャッスルトン茶園 ティッピークローナル」、「ギダパハール茶園」、「シーヨク茶園」、「サングマ茶園」、「バダンタン茶園」など、数々の名園から、バラエティー豊かなお茶をご用意しました。
それぞれの茶園の技術やこだわりが詰まった、個性豊かで素晴らしい風味のお茶を取り揃えています。旬ならではの極上の風味を、ぜひお楽しみください。
2024年5月25日
朝の茶摘みの様子
朝の茶園
茶園でのテイスティングの様子
茶園にていただいた一杯
2023年12月22日 掲載
インドやベンガル地方のお祭りが続く秋の季節。その期間は茶園もお休みになり、良いお茶に出会うためには忍耐力が必要なシーズンです。時間はかかりましたが、オータムナルらしい円熟みと深みを持つお茶に出会うことができました。
今シーズン、バイヤーが特におすすめしたいのは「シーヨク茶園 2023-DJ193」と「セリンボン茶園 2023-DJ181」です。これぞ秋摘みの魅力と言える、濃密でジューシーな香り立ちと深みのある味わいを堪能できます。
ダージリン秋摘みは、春摘みや夏摘みと比べると、香りや味わいの個性が強すぎないぶん、食事やスイーツなどと合わせやすいという特徴があります。中でも、ルピシアオリジナルブレンド「ピュア ダージリンブレンド “スウィート オータムナル”」は、2023年の秋摘み紅茶を100%使用し、旬ならではの華やかな香り立ちを感じられつつ、どなたにもおすすめしやすいバランスの良い味わいに仕上げました。スコーンやクッキーをはじめとする焼き菓子やチョコレートなどにもよく合います。
今年は通信販売限定で、旬のオータムナルブレンドと、ルピシアで大人気のスコーンをセットにした「オータムナルとスコーンを楽しむセット」を販売します。ぜひ、この時期だけの格別なティータイムをお楽しみください。
ゆったりと寛ぎたいときに、丁寧に一杯をいれる。そんな穏やかな時間を、旬のダージリン紅茶とともにお届けします。
オータムナルの収穫を行うダージリン茶園。急斜面の中、丁寧に手摘みされます。
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